780267 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

水彩画紀行 スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

白いロールスロイスの花嫁

アゼルバイジャンの首都バクーは初夏の過ごしやすい季節になった。

赤紫のさくらんぼがバザーに積まれ、オリーブの白い花が香る季節。

昨日、偶然とは思えない、不思議な出来事があった。

仕事の帰り、普通の二倍くらいの長さの白いロールスロイスとすれ違った。

中には、見知らぬ美しい花嫁。

そして、その友達の着飾ったレディたち。

結婚式を見てみたいなあとふと思った。


最近、そんなことがよくあるが・・・・、


なんと、その日の夜、その見知らぬカップルの結婚式の宴席に座っていた。


事の次第はかくのとおり。


その日も、日が暮れる9時まで日本からきたテニス気違いの

方々とアカシアの木陰でテニス。

終わって、さてどこで食事しようかということになった。

運転手が指示したレストランの場所を間違えた。

二転三転。

結局、とおりかかった屋外レストランに入った。

食事をして帰ろうとすると、見覚えのある白いロールスロイス。

見ればそばの会場から、ウエディングマーチが流れてきた。

ちょうど、ケーキ切の瞬間。

遠くからビデオで撮ってると、中に入れとみなが誘う。

カメラを向けると、みなうれしそうに微笑む。

キリスト教の隣国アルメニアでは、こうはいかないとか。

アゼルの人々は、口論を始めると激しいけど、普段はほんとうに人なつっこい。

いあわせた慶びの笑顔をたっぷりビデオに撮った。

着飾ったとっておきのカスピ海美人群に照準をあわせて。

お礼に花嫁の絵を描いてプレゼント。

新郎がうれしそうに受け取った。


© Rakuten Group, Inc.