白いロールスロイスの花嫁アゼルバイジャンの首都バクーは初夏の過ごしやすい季節になった。赤紫のさくらんぼがバザーに積まれ、オリーブの白い花が香る季節。 昨日、偶然とは思えない、不思議な出来事があった。 仕事の帰り、普通の二倍くらいの長さの白いロールスロイスとすれ違った。 中には、見知らぬ美しい花嫁。 そして、その友達の着飾ったレディたち。 結婚式を見てみたいなあとふと思った。 最近、そんなことがよくあるが・・・・、 なんと、その日の夜、その見知らぬカップルの結婚式の宴席に座っていた。 事の次第はかくのとおり。 その日も、日が暮れる9時まで日本からきたテニス気違いの 方々とアカシアの木陰でテニス。 終わって、さてどこで食事しようかということになった。 運転手が指示したレストランの場所を間違えた。 二転三転。 結局、とおりかかった屋外レストランに入った。 食事をして帰ろうとすると、見覚えのある白いロールスロイス。 見ればそばの会場から、ウエディングマーチが流れてきた。 ちょうど、ケーキ切の瞬間。 遠くからビデオで撮ってると、中に入れとみなが誘う。 カメラを向けると、みなうれしそうに微笑む。 キリスト教の隣国アルメニアでは、こうはいかないとか。 アゼルの人々は、口論を始めると激しいけど、普段はほんとうに人なつっこい。 いあわせた慶びの笑顔をたっぷりビデオに撮った。 着飾ったとっておきのカスピ海美人群に照準をあわせて。 お礼に花嫁の絵を描いてプレゼント。 新郎がうれしそうに受け取った。 ジャンル別一覧
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